QUIZ

2018.1.13 鉛筆

「おはようございます!」と言って、美術室に入ってきた男性モデル。

頭頂部の長髪を残して大胆に刈り上げたデザイナーズ・カット。チョイ悪風の黒縁眼鏡に剃り残した髭。そして、どこかヴィンセント・ギャロを彷彿とさせる洗練された着こなしのセンス。攻めの精神が全身にみなぎっている・・・。

ん~~!カッコいいモデルさん来たー!(石黒さん、ナイス・チョイス!グッ・ジョブ!)

しかし、いつも思うのだが、名古屋ROJUEに来る男性モデルは、どうしてこう、みんなイケてるのだろう?どうやって引っ張ってくるのやら・・・?

 

さて、男性モデルを描く場合、僕はいつもちょっとしたクイズを自分に課して楽しんでいる。デッサンの裏メニュー的な楽しみ方である。

「モデルの筋肉や骨は、どんなスポーツ(あるいは職業)によって培われたか。」

あるいは、「筋トレで築き上げた造形的な筋肉なのか、スポーツで削ぎ落した機能的な筋肉なのか。」

ギャロ似のモデルは、休憩時間も寸暇を惜しんで腕立て伏せをやっている。しかしポーズをとると、がっちりした筋肉のわりに体幹部がしなやかに屈曲する。見た感じ、スポーツによって培った筋肉のようだ。キレがあるというよりは、ボリューム感のある柔軟な筋肉・・・。肩幅があり、鎖骨の突起が張り出している。自分の位置からは見えにくいが、広背筋がかなり発達している。そして手首や指の関節が太く、太ももやハムストリングスもがっちりしている。パワー系の筋肉だ。・・・格闘技系?でも瞼や耳がつぶれていないし、格闘技系独特の堅さがない。格闘技系ではなさそうだ。それに、あの鎖骨の感じは、以前、野球をやってるモデルのそれと似ている。

僕はしばらく考えて、「・・・水球の選手ではないか?」という推測に至った。「あのがっちりした手でボールをつかんで投げるのではないか。」「水球なら、ああいう洒落たヘアスタイルも水泳帽を被ってしまえばいいわけだし。」と思ったのだ。

しばらくして、モデルさんが、僕の近くに来たので、満を持して聞いてみた。

「モデルさんは、何かスポーツをされていますか?」

「はい。山登りが好きで、ロッククライミングをやっています。」

「あっ!登山家さんでしたか。クライマーなんですね!」

・・・僕の推測は、今日も「ハズレ」だった。(当たった試しがない)でも、スポーツのカテゴリーの中に、「クライマー」は、ちょっと入ってなかったなあ…(笑)

 

300分(20分×5ポーズ×3セッション)のデッサンだった。時間が限られていたので、背景はつけたが、具体物は描いていない。こういう処理の仕方もたまにやってみるといろいろ勉強になる。頑張って描いたが、欲を言えば、さらにもう一歩踏み込んで肉迫して描き込みたいところ。

反省として、描き出しで慌ててモタつき、時間を浪費してしまった。短時間で描く場合、描き出しのつまづきはボディブローのように後々響いてくるから要注意だというのに・・・(-_-;)

デッサンについて、表現としての主題云々とは別に、技術面では、「落ち着いて丁寧に描くこと」「簡潔で短いプロセスで描くこと」「柔らかい意識でエッジを捉えること」等が、当面の僕の課題のようだ。

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